工学部/社会環境工学科 教授
大学院工学研究科/建設工学専攻/環境・生命工学専攻
専門分野 | 水質工学 循環システム工学 |
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担当授業科目 | 環境水質工学 水環境工学 循環システム工学 環境工学実験など 大学院/水質工学特論 循環システム工学特論 建設工学論A,Bなど |
私のプロフィール
自ら焙煎したコーヒー豆を手動ミルで挽き、ドリッパー一体型のガラス製サーバーを用いておとす、ジャズを聴きながらその香りを楽しむのが目下の趣味となっている。
最終学歴 | 群馬大学大学院工学研究科博士後期課程修了 |
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学 位 | 博士(工学) |
所属学会 |
土木学会 水環境学会 環境科学会 環境技術学会など |
連絡先
TEL / FAX 027-265-7363 E-Mail t-tanaka@maebashi-it.ac.jp
ホームページ https://www.maebashi-it.ac.jp/
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技術相談・講演・共同研究に応じられるテーマ
流域・集水域マネジメントに関する研究
排水の再生・高度・高次処理に関する研究
電気化学的手法による資源・エネルギー回収
キーワード
持続可能性、地域物質循環圏、生物多様性、予防原則、電気化学システム
現在取り組んでいる研究内容
持続可能な社会の構築に向けて、物質循環利用・CO2削減(低炭素化)・生物多様性保全の統合的な取組が様々な国と地域で行われている。鉱物資源の確保及び地球環境の保全の観点から、"reduce"、"reduce"、"reuse"、"recycle"の「3R」活動が政府主導で積極的に推進されたこともあり、循環型・低炭素社会に対する市民の意識は徐々に高まりつつある。しかしながら、生物多様性の保全(自然共生社会)への関心は必ずしも十分とはいえない。人間の福祉は生態系サービスに依存するところが大きく、また、人為的活動により発生する負荷は自然生態系により緩和されていることから、生物多様性の保全は物質循環利用やCO2削減に比してより深いところに位置付けられる。現在の経済活動の水準を維持しつつ生物多様性の保全を達成するためには、新たな価値観による制度やシステムなどの再構築が必須である。 このような状況を踏まえ現在、「持続可能性」、「自然共生」、「生物多様性」、「環境と経済」、「エントロピー」、「健康」、「予防・未然」などをキーワードに研究開発を進めている。最近では,電気化学的手法を応用した資源回収プロセスを中心に研究開発を行っており、その技術を中心とした自然共生地域物質循環システムの構築を目指している。具体的には、電解プロセスにより排水から栄養塩類や水素エネルギーなどの資源を回収し、それらを地域に還元して循環利用する、地域資源循環圏の構築の可能性について数理モデルなどを用いて検討している。
この他、電気化学的手法を用いる濃縮・分離・中和技術、炭素繊維を用いる高速ろ過、放射線技術による微生物担体の作製などについて研究を行っている。
主な研究業績
論文
1) 田中恒夫,荻原健史,小林幸夫,木下恵理,杉山英行:浄化槽から排出される汚濁負荷とその河川・沼水質への影響,水環境学会誌,第30巻,第4号,pp.219~225,(2007)
2) 田中恒夫,小池範幸,佐藤孝志,新井忠男,平靖之:電解法による畜産排水からのリン酸塩の回収,水環境学会誌,第32巻,第2号,pp.79~85,(2009)
3) 田中恒夫,吉田享史,杉戸千裕:多孔質電極を用いる簡易電気泳動装置による水溶液系におけるイオン種の分離,環境技術学会誌,第38巻,第4号,pp.60~66,(2009)
4) 宮本豊尚,岡本誠一郎,桜井健介,田中恒夫:下水道施設への電解結晶法の適用可能性検討,環境システム計測制御学会誌「EICA」第15巻,第2・3合併号,pp.213~216,(2010)
5) 田中恒夫,熊耳純平,永田優香,荒井堅一:群馬県鶴生田川・城沼における水質汚濁の現状,環境技術学会誌,第40巻,第7号,pp.44~51,(2011)
6) 田中恒夫、宮本豊尚:電解晶析法による畜産排水からのリンとカリウムの同時回収、土木学会論文集G(環境)、第69巻、第1号、pp.1-9(2013).
7) 田中恒夫、柳澤敬義:有機高分子ゲルの脱窒反応における電子供与体としての利用可能性、土木学会論文集G(環境)、第70巻、第3号、pp.53-58(2014)
共同研究
件数:数社
その他
特許第4376041号「水浄化用ユニット,水浄化用ユニット集合体および水浄化方法」,特許権者:田中恒夫 他