「土木・環境分野」、「建築都市分野」及び「工学デザイン分野」の多様な研究に取り組み、様々な社会課題を創造的に解決する等、レジリエントで持続可能な未来の社会づくりに貢献します。
※工学部建築・都市・環境工学群を中心に研究に取組みます。
ソーシャルデザイン研究センター長 あいさつ
教育・企画担当副学長
環境・デザイン領域 教授 石川恒夫
素晴らしい茶器があっても、肝心のお茶がなければお茶会は始まりません。いただく振りをしても意味はないでしょう。素晴らしいお茶が用意されていても、お茶碗がなければやはりお茶会は始まりません。手で掬ってお茶をいただくわけにはいきません。この例えは、「いのちとかたち」、「内実と形式」と言い換えることができます。中身のない形式はむなしく、逆に内実に相応しい器がないとすれば、内実がまだ「時満ちることなく」希薄なのかもしれません。「かたち」を纏う勇気が足りないのかもしれません。
本学では2023年春より、二つの研究センターが立ち上がりました。以前から共同研究、地域活性化研究など様々なかたちで、地域の皆様、企業の皆様とともに、寄せられた問いに対する答えをともに探してまいりました。これからもこの事業を持続的に発展させるために、そして共に生み出された、見いだされた結果(「内実」)を守り、展開するためにも、二つの研究センターが機能していくよう、力を尽くしたいと思います。
令和5年度 ソーシャルデザイン研究センター公募型共同研究
①リモートセンシングとAI画像処理を融合した無散水消雪施設の点検手法の確立
~地元企業による地域に必要な技術開発・社会実装への挑戦~
共同研究企業:アコン測量設計株式会社 様
担当教員:環境・デザイン領域 准教授 宮川睦巳・環境デザイン領域 教授 森田哲夫
②標準型スマートポールの開発
共同研究企業:ヨシモトポール株式会社 様
担当教員:環境・デザイン領域 准教授 辛島一樹・環境・デザイン領域 准教授 三田村輝章・
生命工学領域 教授 松本浩樹
対象研究例
- カーボンニュートラル達成のための様々なグリーンテクノロジーの開発
- 自然災害から生活を守る都市防災・減災技術の開発
- インフラ設備の長寿命化、高耐久化のための技術開発
- 人が健康で快適に暮らすための様々なスケールのデザインの提案
- ウェルビーイングを実現するためのまちづくりの提案
- 文化遺産、産業遺産等の歴史的価値を発見し、未来に継承する方策の提案