前橋工科大学 研究・産学連携推進本部
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研究・産学連携推進本部とは

令和5年度 公募型共同研究採択研究(ヨシモトポール株式会社)

標準型スマートポールの開発


■研究概要

スマートシティに向けたまちづくりにおいてスマートポールの需要が高まっているが、様々な機器を取付けたスマートポールの具体的な利活用促進のための知見が不足している状況である。そこで、前橋市内を対象地とし、未だ確立されていないスマートポールのまちづくりにおける役割、そして標準化を検討し、効果検証を行うことを目的に研究を行う。                     

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環境・デザイン領域 准教授 辛島 一樹


【研究に対する想い】

 都市計画やまちづくり分野は、都市という広い空間を対象とするため、ある政策や都市整備、まちづくり活動を実施した後の評価が難しい現状があります。
 ビッグデータ、IoT、AIなどの情報技術の発達はこの現状を変えてくれる機会となり得ると思われます。人の流れや振る舞いなど、都市の様々な情報を取得すること、取得した情報を分析すること、その結果から効果と課題を把握する、次のアクションを計画することが容易になると思われます。この点において、様々な情報を取得するセンサー等を搭載したスマートポールは、今後の社会の都市インフラの基盤になり得ると非常に期待しています。それを裏付けるように、海外ではスマートポールの開発、実装が進んでいます。日本では、一部の大都市で実践が進んでいます。しかしそれらの取り組みも、明確な計画や目的があるわけではないようです。そのため、本研究では、未だ確立されていないスマートポールのまちづくりにおける役割、そして標準化を検討すること、前橋市内を対象地とし効果検証を行うことを目的としています。
 より豊かな都市づくりに繋げられるよう、共同研究チーム一丸となって取り組みたいと思います。


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ヨシモトポール株式会社


【企業担当者の研究に対する想い】

 スマートシティ/デジタル田園都市国家構想など、これからのまちづくりにおいてスマートポールの需要が高まっています。
 スマートポールは、都市のデータ収集やインフラの中核を担います。気象、環境、人流、交通などのリアルタイムデータの収集、通信機能、LED照明制御やセキュリティ機能、公共サービスへの情報提供など多岐にわたり、都市の運営や市民の生活の向上に寄与する可能性を秘めています。しかしながら、様々な機器を取付けたスマートポールの具体的な活用方法に関してはどの自治体/事業者も明確に打ち出せていない現状があります。
 前橋市では、共助型未来都市「デジタルグリーンシティ」構想を掲げ、産官学の連携体制により、めぶくIDを核とした具体的なまちづくりの取り組みが進められています。
 本研究において、前橋市デジタルグリーンシティ構想に寄り添ったスマートポールの開発/その活用方法を明確にし、その成果を応用し新たなまちづくりを掲げる全国の自治体等に向けて展開が可能な、前橋発・標準型スマートポールの実現に取り組んで参ります。