2024年12月アーカイブ

1211日(水)の3限にインターンシップに参加した大学院システム生体工学専攻1年生がインターンシップの体験報告を行いました。今年のインターンシップ先は、

SMC株式会社(制御機器関係)5日間

でした。

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システム生体工学専攻 1年生

授業では経験できない、実際の工場での開発体験を通して、チームで開発することの責任感やものづくりの楽しさ学ぶことができたようでした。発表後の質疑応答も活発に行われ、発表者本人や参加者の進路決定に役に立ったと思われる発表会でした。

本学学生のためにインターンシップの機会を与えて下さいました受入先の各会社の方々に、深く御礼申し上げます。

文責:生命工学領域 准教授 荒井 武彦

2024 年度 電気学会講演会報告書

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日 時 : 2024 年12 月5 日(木)13 時00 分~14 時20 分
場 所 : 前橋工科大学工学部131 講義室(群馬県前橋市上佐鳥町460-1)
演 題 : 移動の自由を実現する福祉車両の開発
講 師 : 佐藤 勝彦 氏(株式会社ミクニライフ&オート オート事業部)
主 催 : 電気学会東京支部群馬支所
共 催 : 前橋工科大学工学部生命工学領域
協 賛 : 特定非営利活動法人 Wireless Brain Network 研究会
参加人数 : 60 人(学生:54 人、教職員:5 人、一般:1人)


障がい者(主に車いす利用者)の移動手段となる福祉車両・公共交通機関についての講演であった。 福祉車両には、障がい者自身が運転することができる「自操式車両」と、介助・介護されることを目的とした「介護式車両」がある。車いす利用者の身体障害の程度、残存機能レベルによって必要とされる製品があり、利用者の声とともに紹介された。また、様々な障がいを持つ人の移動の自由を実現するための製品開発とその過程での苦労話があった。さらに、移動の自由の先にある社会貢献について解説があった。

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講 師 : 佐藤 勝彦 氏(株式会社ミクニライフ&オート オート事業部)

株式会社ミクニライフ&オートの企業理念は、「全ての人に移動の自由を」である。1973 年の創業以来、「一人でも多くの方に運転する歓びを伝えたい」という想いのもと、身体の不自由な人向けの自動車運転装置をはじめとした福祉車両装置を主な事業として展開してきた。

自操式車両利用者の中でもっとも多い身体障害は、四肢の一部欠損や麻痺による機能不全である。一人一人の障害の程度に応じた運転補助装置を開発している。自操式車両への乗車が可能な対象者は、両下肢に障害があり、左右いずれかの足でアクセルペダル・ブレーキペダルを操作できない人である。そのために手動運転装置(商品名:AP ドライブ)を開発して、手動レバーにアクセル、ブレーキ、ウインカーそしてホーンの操作ができる機能を持たせている。健常者は通常どおりの運転ができ、家族などと共用できる。

片手でも旋回操作ができるようにステアリング旋回ノブ装着を提供している。対象者は手動運転装置を使用できる人、または上肢(腕または指)に障害がある人である。

常時車いすを使用していて上肢に障害または腕力が弱い人向けに、車いすを車両に収納する車いす収納装置を提供している。客の要望に沿うように取り付けをおこなっている。

介護式車両として「乗降補助装置」を製造している。常時車いすを使用している人や、杖などのサポートがあれば歩行可能な人が対象である。

車いす利用者の移動手段は、介護式車両と自操式車両そして公共交通機関である。介護式車両の利用者の感想は、疎外感、荷物になったような気分、乗車準備をしてくれた運転手に申し訳ない気分などである。公共交通機関の利用者の感想は、ラッシュ時でも車室内に広い空間を占有することで周囲の目線が気になる、乗車駅と下車駅との駅員間の連絡時間が加わることによる移動時間の増加、荷物の持ち運びに苦労、バスで乗車拒否をされた嫌な思いなどである。Door-to-door を考えれば、自操式車両のほうにメリットが多いと感じる肢体不自由者が多い。

福祉車両の開発において、AP ドライブに装備されているセコンダリコントロール機能は、車両のアナログ配線にコントローラを結線して得られる。近年はCAN(Controller Area Network)通信が採用されているため結線することが困難である。いずれにしても結線作業は大きなリスクを伴う。そこで、2026 年以降に新型Interface を開発する予定である。また、頚椎損傷C-5 レベルでAP ドライブのアクセル・ブレーキ操作ができない電動車いす利用者向けに、ジョイスティック運転装置(JOY カー)を開発した。

新たな取り組みとして、自動運転実証実験車両(マイクロバス、中型バス、水陸両用車)にジョイスティック運転補助装置の機構を転用して架装した。

社会貢献の実現に向けた取り組みとして、フォークリストやショベルカーなどの重機の遠隔操作技術を実現させることを目指している。肢体不自由者による遠隔操作が可能になり、新たな雇用が生まれる。

(特定非営利活動法人 Wireless Brain Network 研究会 岡田富男)

126日(木)の3時限目に、大学院進学セミナーおよび進路活動体験報告会が開催されました。

 

今年度のセミナーには、2022年度に大学院修士課程システム生体工学専攻を修了し、現在は富士通株式会社でエンジニアとして活躍している岩井隼人さんをお招きしました。岩井さんは、大学院進学のメリットについて医工学プログラムの3年生に向けてお話し、富士通での仕事内容や大学院で得られるスキル、心構えなどについて詳しく語っていただきました。

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システム生体工学専攻OB岩井隼人さんによる大学院進学セミナー

その後、学部4年生および大学院修士課程2年生の計5名の学生から、今年度の就職活動に関する体験談とアドバイスがありました。就職活動の進行状況や、事前に準備すべきこと、取り組むべきことについて貴重な意見をいただきました。

医工学プログラムでは、今後もこのようなイベントを通じて、在学生への就職や進学支援を継続的に行っていきます。

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就職活動報告 学部4年生

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就職活動報告 大学院修士課程2年生

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質疑応答

文責:生命工学領域 准教授 小田垣 雅人

学科の年間行事予定

2024年度

実施日
行事内容
場所
4月5日 入学式 昌賢学園まえばしホール
(前橋市民文化会館)
4月5日 在校生ガイダンス 前橋工科大学
4月8日~4月9日  新入生ガイダンス 前橋工科大学
6月1日 開学記念日 前橋工科大学
8月7日~8月8日  オープンキャンパス 前橋工科大学
8月10日~8月11日  こども科学教室(参加研究室) 前橋工科大学
9月14日
保護者会 前橋工科大学
9月17日
卒業研究・修士研究中間発表会

前橋工科大学
543・544・548講義室

10月15日 2年生 見学会

サンデン・リテールシステム株式会社
赤城事業所

10月26日~10月27日 学園祭 前橋工科大学
12月5日 電気学会群馬支所講演会
前橋工科大学 131講義室
12月6日 大学院進学セミナ・進路報活動報告会 前橋工科大学 523実習室
2月上旬 修士論文審査 前橋工科大学
2月12日~2月13日 分野横断型工学研究シンポジウム
(修士論文公聴会)
前橋工科大学
2月17日 卒業研究発表会 前橋工科大学 542講義室
2月18日 M1修士研究中間発表会 前橋工科大学 542講義室
3月24日 学位記授与式 昌賢学園まえばしホール
(前橋市民文化会館)

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