建築などの具体的な形があるものと、それらを人と関係づけているの空間や環境について思考し、今までの常識に囚われない新しいデザインとして提案しています。実際の建築設計や空間デザイン、まちづくりの活動、などを行いながら、実践と思考のフィードバックによって生まれる発見的なクリエイティヴィティを社会に還元することを目指します。
多岐にわたり建築や空間の提案を通して地域貢献をしています。「広瀬川コート」は、前橋市アーパンデザインのモデルプロジェクトであるリノベマッチングファンデーションの一環として、石黒研究室が中心となって産官学協働によって実現した空き家リノベーションです。アート等の創作活動支援の運営も手がけ、まちに開かれた場所を創出、近隣エリア全体の価値向上を図り、「群馬アーキテクチャアワード」で特別賞を受賞しました。これまでのイベントで数百名もの来訪者があり、近隣のアーツ前橋やレンガ倉庫ギャラリーとも連携したアーティストインレジデンスとしても利活用されています。
官学連携では前橋市中央広場で多様な催し物に対応可能なモバイル屋台を提案し、組替え自由なパレットと共に長年活用されています。その他、谷川麗澤館周辺施設の研究と展望スペースの提案、富岡製糸場バッファーゾーンの街並み景観に関わる三項道路関連調査と宿泊施設提案、前橋の防火帯建築の調査と歴史博物館の提案、南牧村のお茶会慣習の空間構成の研究と提案、群馬県民会館の保存利活用、前橋市立図書館のワークショップ、数奇屋建築の手法の現代的可能性の研究と提案、等があります
・地域課題の調査から、解決のための空間や場所の提案、および実現の補助(実施例;「広瀬川コート」)
・建築材料・資材の実験的利活用(実施例;「広瀬川コート」の漆喰塗料など)
・地域の空間資源の保存・利活用(実施例;山王地区養蚕農家の利活用提案)
・歴史的建築物、町並みの保存・利活用(実施例;群馬県民会館、前橋市立図書館ワークショップ)
・社会福祉や子育ての配慮をとり入れた場所や建築の提案および取り組み
・食文化や自然との共生、健康を配慮した場所や建築の提案および取り組み