前橋工科大学 研究・産学連携推進本部
トップページ » 研究分野 » 医療・福祉のための計測技術に関する研究
研究分野

医療・福祉のための計測技術に関する研究

生体計測工学研究室
担当教員:生命工学領域 教授 王鋒

本研究室では、機能性材料・電子回路・信号処理・機械学習等の技術を統合して、生体から発する様々な情報を計測する手法を研究します。特に人間の触覚を再現できる触覚センサを開発して、乳がんの早期発見を始め医療診断、健康モニタリングや、義手の制御などの福祉機器、また介護ロボットへの応用に取り組みます。人々の健康および生活の質QoLの向上に貢献することを目指します。

主な研究成果

本研究は、前腕切断障がい者を支援する電動義手の開発の一環である。具体的に、障がい者の前腕残端表面皮膚の硬さ(張り)などの触覚性状に着目し、機能性材料であるPVDFを用いて触覚センサを開発し、この触覚性状を検知する。さらに、人工知能機械学習技術を利用してこの触覚性状の変化より障がい者(電動義手使用者)の運動意図をリアルタイム的に判別し、障がい者(電動義手使用者)が思う通りに電動義手を動作させる新たなヒューマン・マシン・インターフェイスシステムの開発研究を行っている。現在2枚の触覚センサのみを利用して、手の開き、握り、回外、回内、進展、屈曲の6つの動作を9割以上の正確率でリアルタイム的に判別することが実現している。今後さらに各手指の動作を判別出来るように研究を進める予定である。

どのような産学官連携ができるか

生体計測のみならず、一般の計測制御についての技術相談共同研究を行っている。今まで印刷工程の振動型丁合機の振動解析、アイススラリ冷却システムの自動制御システムの開発、食品自動包装ラインの制御システムの開発、ネジの締め忘れを防止するシステムの開発、枝豆自動選別装置の開発、柔軟性圧電センサを用いて日常生活環境中の脈波検出システムの開発など、幅広い共同研究を行っている。

SDGs該当番号

3.すべての人に健康と福祉を

その他