建築を軸に空間の在り方を広く考察し、これからの社会の姿とそれを支える建築の新しいカタチについて研究します。また地域と緊密に連携し、その成果と知見を社会実装することを目指します。
駒田研究室は実作の「GA JAPAN」「新建築」など主要建築誌への発表をもって研究の成果としています。以下2025年7月現在最新成果
・「シモメアパートメント」(GA JAPAN 194発表)目黒区に計画した集合住宅。人の「棲む」場所の在り方を原理的に考察した作品。離散的に配置した黒い壁柱が生み出す磁場の重なりが、囲いによって作られる空間とは異なる、不均一で流動的で、都市へと流れ出るような場を生み出しています。
・「弁天アパートメント」(新建築24年2月号発表)前橋市街中地区弁天商店街に面した若者向け賃貸集合住宅。田中仁氏による一連のプロジェクトの一環。日本の多くの地方都市が失いつつある人々の集散がもたらすダイナミズムを、前橋の街中に再インストールすることを目的としています。
・「高輪台テラス」(新建築23年2月号発表)吉武泰水自邸の集合住宅へのコンバージョン。日本の大都市では、その記憶となる建築や街並みが易々と書き換えられる現実があります。構造、法規、市場流通といった様々なハードルを丁寧に取り除き、極めて上質な建築と人々の記憶を、次の世代へ受け継ぐことを目的としたプロジェクトです。
駒田研究室では場所や空間を利活用するための、具体的なデザイン提案とその実装をサポートします。これまでも地域と連携して様々な実践に取り組んできました。弁天商店街の依頼を得て、弁天商店街アーケードゲートを駒田研究室でデザインし、2023年に完成しています。2025年にはマーキュリーホテルの依頼により、ホテル内にフォトスポットとなる空間のインテリアデザインを任されました。現在は学生を主体的なプレーヤーとして育成し、コミュニティ形成の核となる場所のデザインを、市内事業者の依頼のもと開始する予定です。