住宅やオフィスビルなどにおける室内の暑さや寒さの問題、梅雨期・夏期の高湿度と冬期の過乾燥の問題、PM2.5などによる空気汚染といった室内環境の研究に取り組んでいる他、建物外皮の断熱・気密化、太陽光・太陽熱といった自然エネルギー利用など、建築物の省エネルギーについて研究しています。研究を通じて「省エネ」で「快適」、かつ「健康」な住環境の実現を目指します。
最近の論文を以下に示します。その他、researchmapなどを参照して下さい。
《住宅の熱環境》
・三田村輝章、原澤浩毅:地中熱を利用した全館空調住宅におけるアースチューブと蓄熱式ベタ基礎の性能評価、日本建築学会技術報告集、第28巻 第69号、pp.733-738、2022年6月
《ダイナミックインシュレーション窓の性能評価》
・三田村輝章、大浦豊、藤園武史、岡村大輔、郷原未菜:ダイナミックインシュレーションを用いた窓システムの温暖地の戸建住宅への適用 第1報―モデル住宅を対象とした冬期における性能評価、空気調和・衛生工学会論文集、46巻 第297号、pp.1-9、2021年12月
また、論文以外にも学会を通じて分担執筆した書籍の例を以下に示します。
・室内環境の事典 快適で健康な暮らしを支える科学、朝倉書店、2023年7月
・住まいのアレルギー対策 室内環境からのアプローチ、技報堂出版、2023年5月
研究室には、温湿度ロガー、CO2濃度ロガー、PM2.5測定器などの電池駆動式で小型の計測機器を多数保有しているため、住宅やオフィスビルなどの室内環境の実態把握を現場実測を通じて行うことが可能です。その他、日射計、熱流センサー、電力計などの計測機器も保有しており、パッシブ建築の性能評価や省エネルギーの評価も行うことが可能です。また、システム・シミュレーション・ツールTRNSYSによる建築物の熱・空気連成シミュレーションを行うことができるため、建物の断熱・気密性能や換気システムの検討など、様々な環境配慮手法の有効性を検証することが可能です。