研究対象は、建物だけでなく「ひと」と「とき」。長期的な視点から質の高い建物を建て丁寧に使う仕組みを実装することで、地域や都市の持続可能性を高める社会システムの構築を目指して、建築に対する既存概念にとらわれず様々な人や分野と連携して研究を行います。
総務省経営・財務マネジメント強化事業、杉並区・目黒区・台東区などのアドバイザー、日本建築学会建築社会システム幹事、建築ストックマネジメント小委員会主査などを歴任しています。助成研究に「地域を持続可能にする公共資産経営の支援体制の構築(RISTEX代表)」「公共施設における協働的ダウンサイジング手法の研究開発(科研・基盤(C)代表)」など、著書に『公共施設のしまいかた(編著、学芸出版社、2019)』『公共施設マネジメントのススメ(共著、建築資料研究社、2017)』などがあります。2019年にはNPO法人リデザインマネジメント研究所(RDMラボ)を設立しました。
またUR都市機構「まちとくらしのトライアルコンペ」入選(2003)、資産評価政策学会論説賞(2023)、第13回地方再生大賞優秀賞(2023)、日本建築学会教育賞(教育貢献、3名連名、2021)、2017年度JFMA大賞功績賞(2018)などを受賞しています。
日本財団わがまち基金を活用した地域創生支援スキーム「大学生の生活支援から展開する多世代協働の団地再生プロジェクト(LIFORTプロジェクト)」(桐生信用金庫・前橋工科大学・群馬県住宅供給公社・有限会社スタイル・NPO法人リデザインマネジメント研究所との共同研究、2020.12-2022.11)をはじめ、堤研究室の研究テーマである「建物及び都市の長寿命化に関する研究」に関連する多様な共同研究や事業支援を行っています。