前橋工科大学 研究・産学連携推進本部
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研究・産学連携推進本部とは

令和5年度 公募型共同研究採択研究(株式会社伊藤園中央研究所)

各地域農産物から単離した乳酸菌の新規機能性研究

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生命工学領域 准教授 薩 秀夫 


【研究に対する想い】

 「薬食同源・医食同源」という言葉もあるように、食品には栄養や美味しさに加え、疾病予防・健康増進といった生体調節機能が知られています。近年人々の健康への関心が高まるに伴って、特定保健用食品や機能性表示食品といった様々な機能性食品が開発されています。
 自身は、学生の頃からヒトの健康、特に予防医学に興味があり、食品の機能性研究を現在に至るまで25年以上進めております。これまで様々な食品成分の機能性研究をおこなってきましたが、今回の公募型共同研究では特に「乳酸菌」に注目し、企業と大学が密に連携して基礎から応用まで、すなわち新たな機能性を持った乳酸菌の発見からそれを素材とした機能性食品の開発までを目標としています。
 本研究では、食品メーカーである伊藤園並びに微生物が御専門の林准教授と連携して乳酸菌を用いた新規機能性食品の開発を目指し、「食」を通して社会の人々の健康に貢献することができるよう精一杯取り組む所存です。



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各研究室学生


【研究に対する想い】

 今年度から新たに設置された研究センターの最初の研究に携わることができ嬉しく思います。
通常の共同研究は、研究室と企業の一対一で完結していましたが、今回は、分野横断的に他の研究室の学生も参加しています。同一学科ではありながらも、違う研究室の学生と切磋琢磨しながら研究に取り組むことは、良い刺激になりますし、感化させる部分も多いです。さらに、大手企業に勤める研究員と同一課題に向けて協働できることは自分自身の成長に繋がっていると実感しています。具体的には、企業との打合せを行う際の資料作りやプレゼンの準備等、社会に出るうえで、非常に重要なスキルだと考えています。
 研究センターの成果に繋がるよう、自分たちができる最善を尽くしたいと思います。

 

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株式会社伊藤園中央研究所


【企業担当者の研究に対する想い】

 昨今、新興感染症の流行などにより免疫力の向上に大きな注目が集まっています。特に食品による健康増進が期待されていて、中でも乳酸菌は古くから人々に利用されており、その機能性に関して多くの研究が進められています。また、「腸活」という言葉があるように、消費者からも乳酸菌が持つ機能性が求められるようになってきました。
 弊社においても乳酸菌を応用した製品開発のニーズは高まっていますが、有用な乳酸菌を保有していないこと等が課題となっています。私は学生時代から乳酸菌の研究に携わっており、幸運なことに会社に入ってからも乳酸菌研究グループに配属されました。乳酸菌の研究に取り組む以上、最大の目標は自分で見つけた乳酸菌を使った健康食品が商品になることです。
 本研究は産学連携であることから目標を達成する大きなチャンスだと思っています。大学での研究力と企業の製品化の強みを活かし、商品化できるまで精進していきたいです。