社会基盤工学や環境工学に立脚し、公共を意識しながら、自信と誇りをもって将来の地域づくりに取り組む意欲をもつ技術者を養成する。
上記の教育理念に基づき、社会基盤工学や環境工学の分野を通して、自身と誇りをもって地域づくりに取り組める技術者を養成するために、下記の教育目標に示す想像力、基礎学力及び提案力を養う。
人類の持続可能な発展、技術と自然や社会との係わり合いを考えながら、自立した技術者として責任ある判断のもとに行動できるようにするため、以下の想像力の目標を掲げる。
(1-a) 人類の持続的な発展について考えることができる。
(1-b) 社会基盤工学や環境工学が社会に果たす役割や社会へ及ぼす影響の大きさについて認識できる。
(1-c) 条件や立場の違いによって判断するときの視点が変わる可能性のあることを知っている。
社会基盤工学と環境工学に関する基礎を学び、この分野の技術者として備えるべき知識を身につけることを意図して、以下の基礎学力の目標を掲げる。
(2-a) 地域の特色を多面的な思考のもとで科学的・工学的に分析することができる。
(2-b) 簡単な力学現象・社会現象を数式化し、説明することができる。
(2-c) 社会基盤を形成する各種施設などの設計に関する基本的考え方を説明できる。
(2-d) 地域社会や技術分野において問題を発見するための着眼点をもっている。
自ら問題意識をもって課題に取り組み、その結果を社会との関わりの中で活かすことができるように、以下の提案力の目標を掲げる。
(3-a) 処理するべき問題への対応を自ら計画し、他者と協力してこれを実行することができる。
(3-b) 自分の主張を口頭、文章、図表などを用いて効率的に第三者に伝えることができる。
(3-c) 資料を基礎として、与えられた問題に対して論理性のある答を提示できる。
前期の教育目的と教育目標を達成するために、以下のカリキュラムを開設し、年次に従って実施する。
1.1年次は、学習・教育到達目標の「想像力」に係わる項目を達成するために設けられた人文・社会科学科目や外国語科目等と専門教育科目、同じく「基礎学力」に係わる項目を達成するために設けられた自然科学科目と専門教育課目を学ぶ。
2.2年次は、上記の学習に引き続きとりくむとともに、実習や演習を行う専門教育科目(専門基礎科目)をとおし、学習・教育到達目標の「提案力」に係わる項目を達成するための学習を始める。
3.3年次は、専門教育科目(主に専門科目)によって学習・教育到達目標の「基礎学力」に係わる項目を達成するための学習に引き続きとりくむとともに、実験や実習をあつかう専門教育科目(専門科目)によって「提案力」に係わる項目を達成するための学習を積み重ねていく。
4.4年次は、主に卒業研究にとりくみ、学習・教育到達目標の「提案力」に係わる項目を達成するための学習の総仕上げとする。