2014年12月アーカイブ

カリキュラム・卒業認定基準

CURRICULUM POLICY

システム生体工学科では、ディプロマ・ポリシーを達成するために、共通教育科目、専門教育科目(専門基礎科目、専門科目)に分けて、以下のカリキュラムを開設し、年次に従って実施します。

  1. 基礎教育から専門教育へスムーズに移行できるように、低学年において、数学、物理、生物、語学など幅広い分野の知識を修得させ、工学基礎力を涵養する。
  2. システム生体工学に関連する学問を体系的に学ぶことができるように、共通の専門科目を設けるとともに、システム脳神経工学分野、生体情報計測分野、生体機能制御分野の3つの専門分野を横断する科目を開設する。
  3. 専門教育では、専門科目の講義とともにプロジェクト型教育を行い、基本的な原理に対する理解を深め、課題探究能力や問題解決能力などの基礎力を養成する。
  4. 専門のゼミナールと卒業研究では、それぞれの分野の専門知識をさらに深め、社会に貢献できる研究の方法を学ぶとともに、自由な発想と柔軟な創造力を養い、論理的思考能力やプレゼンテーション能力、およびコミュニケーション能力を養成する。

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DIPLOMA POLICY

卒業に必要な単位数を修得し、以下に示す能力を有すると認められたものに学位を授与します。

  1. 生体工学、メカトロニクス、情報科学を含むシステム生体工学に関する横断的な知識を有する。
  2. システム生体工学に関する問題の発見、分析、解決を主体的に取り組むことができる。
  3. 健康・医療・福祉機器やシステムの設計・開発をはじめとする広い分野に応用できる基礎的な技術力を有する。
  4. 技術者として、地域社会への貢献や技術を運用する責任と倫理について考えることができる。
  5. 論理的思考能力、プレゼンテーション能力、およびコミュニケーション能力を有する。
専門教育科目
専門基礎科目
専門科目
必修
選択
必修
選択
生体情報計測分野
生体機能制御分野
システム脳神経工学分野
1年次
前期 プロジェクトⅠA~プロジェクトⅣA
プロジェクトⅠB~プロジェクトⅣB
電気回路
後期 プロジェクトⅠA~プロジェクトⅣA
プロジェクトⅠB~プロジェクトⅣB
電子回路
情報処理概論
解剖学
医学概論
2年次
前期 プロジェクトⅠA~プロジェクトⅣA
プロジェクトⅠB~プロジェクトⅣB
生理学
光工学
機械工学
論理回路
電磁気学
人間・安全工学
後期 プロジェクトⅠA~プロジェクトⅣA
プロジェクトⅠB~プロジェクトⅣB
生体計測工学
制御工学
生体情報工学
情報・通信論
生体数値解析
組込みシステム 生体システム工学
3年次
前期 実用化技術Ⅰ
インターンシップ
応用プロジェクトⅠ・Ⅱ
信号処理
医工学 CAD
ロボティックス
脳神経工学
医用機器工学
後期 実用化技術Ⅱ ゼミナール
応用プロジェクトⅠ・Ⅱ
画像処理 福祉工学
4年次
前期 卒業研究
後期 卒業研究

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在校生・卒業生メッセージ

工学と医科学分野の両方が学べて、多くの知識が身に付く。

システム生体工学科 3年
小林 陸 さん
(富山県立呉羽高等学校 出身)

医療や福祉機器・システムに興味があり、工学と医科学分野の両方を学べ、多くの知識を身に付けられることに魅力を感じて本学を選択しました。生徒と先生の距離が近く、学習面だけでなく生活面についても相談できるので、安心して学生生活を送ることができます。授業では、与えられた課題を班員と協力して行う実験があります。実験を通して原理を学び、考え、自分の言葉で説明する力が身に付いたと感じています。アルバイトや家事をしつつ毎週のレポートや課題をこなすのは大変ですが、時間の使い方がうまくなり、日々充実しています。大学で学んだことを生かして、将来は工学の分野から医療や福祉に携わりたいです。

社会で活躍する先輩からのメッセージ

さまざまなことに挑戦できる機会が整っている。

株式会社ナカヨ ソフトウェア部 勤務
高田 穂高 さん
平成30年3月 システム生体工学専攻 卒業
(システム生体工学科 出身)
(群馬県立桐生南高等学校 出身)

病院やオフィスビルなどで使用されるドアホンのソフト設計を担当しており、現在は最後の工程である総合試験の実施を担当しています。
システム生体工学科では、医療と工学という2分野を学ぶことができます。学会への参加や共同研究など、さまざまことに挑戦できる機会が整っていますし、学生時代に学んだプログラミングや情報技術の知識は、現在の仕事に役立っています。就職活動中は、自分がどんな仕事をやりたいのか模索していましたが、先生や先輩方の推薦もあり、今の会社への就職を決めました。前橋工科大学は、企業との共同研究が活発であるため、共同研究先とのつながりを大切に、自分の選択肢を広げておくことが大切だと感じました。

医工融合研究による治療支援の最前線

  講師   正宗 賢 氏  (東京女子医科大学先端生命医科学研究所)

  日時   平成26年12月11日(木)14時30分~16時00分

  場所   前橋工科大学 1号館 141教室(群馬県前橋市上佐鳥町460番地1)

  主催   電気学会群馬支所

参加者数は132名(内,学生122名,教職員8名,外部2名)であった.本講演では,治療支援機器を中心に医工融合研究について広く紹介いただいた.工学技術の進歩にともない医学と工学の連携さらには融合が今後加速する.本講演では,はじめにこれまで開発された脳外科用ロボットが紹介された.超音波モータを用いたロボットを用いることでMRI環境における治療支援技術が可能となっていることが示された.次に,同軸レーザ観察内視鏡の開発について胎児治療を例に,その原理や利点について説明いただいた.出生前の胎児の治療が本技術を用いることで可能となるとのことであった.最後のトピックはiPadを用いたNavigationシステムの開発が紹介されていた.医療における拡張現実感を利用したデバイスの開発事例から,さらにはより簡便に利用できるiPadを用いた治療拡張現実感の技術応用が紹介された.まとめとして,医療技術普及のために必要なレギュレトリーサイエンス研究など,最前線での課題や動向についてご講演いただいた.これまでは医工連携という言葉が頻繁に利用されてきたが,これからはさらに進めて医工融合が重要な課題となることがわかった.また医工融合においては,医学・工学の研究者のみならずバイオ,製薬,電機,IT等の幅広い人材とともに研究をする必要があるとのことであった.最先端の研究事例や研究の必要性が明確になり大変有意義な講演会であった.

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