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Department of Integrated Design Engineering 総合デザイン工学科

浅川 嗣彦(あさかわ つぐひこ)

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工学部/総合デザイン工学科  准教授
大学院工学研究科/研究科共通

専門分野

理論物理学(素粒子論) 数理物理学

担当授業科目

物理学I 物理学II 基礎物理学 物理学 物理学特論

私のプロフィール

大学院修了後、基礎物理学研究所、理化学研究所、ニールスボーア研究所、北海道大学で研究に専念し、その後東北大学で教育を経験した後、本学に着任しました。その間素粒子論、特に超弦理論の数理物理学的側面を一貫して研究してきました。

最終学歴 京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了
学 位 博士(理学)
所属学会

日本物理学会

連絡先

TEL/FAX 027-265-7328  E-Mail asakawa@maebashi-it.ac.jp
※ メールアドレスをコピーする際は@マークを半角にしてください。

技術相談・講演・共同研究に応じられるテーマ

超弦理論一般 超弦理論と非可換幾何学の関係 数理物理学

キーワード

素粒子論、超弦理論、非可換幾何学

現在取り組んでいる研究内容

素粒子物理学は自然界の物質を構成する最小単位である素粒子とは何か、その振る舞いはどのようなものかを研究対象とする。現在までの実験から、自然界には4種類の基本的な力(相互作用)があり、このうち3つは場の量子論を用いて標準模型として定式化されている。一方、最も古くから知られている重力は古典的には一般相対論という美しい理論が独立して存在する。できるだけ少数の構成要素と基本法則に帰着する方が美しいという観点からは、4つの力は最終的には単一の力として統一されることが望ましい。それだけではなく、この両者が共に重要となる宇宙初期やブラックホールなどの現象では、両者の統一が不可欠である。しかし、特に量子力学的な重力の理論については未完成である。
そのような統一理論の候補と考えられているのが超弦理論である。これは、現在知られている全ての素粒子と相互作用は粒子ではなく、単一の「ひも」を構成要素とすることにより統一的に理解できるという発想に基づいている。またそれだけではなく、この理論は様々な数学的に美しい構造を持っているため、物理学者や数学者の関心を集めている。しかしこの理論も未完成である。
私の研究は超弦理論の完成を目指すものである。「ひも」の描像が正しいとすると、我々が一般相対論以来持っている時空に対するイメージは、非常に短距離では正しくなくなり変更を迫られる。そのような量子論的時空、ひも的時空とは何か、それを記述する幾何学は何かを見出すことが理論の完成への近道と考え、これまで研究を行ってきた。過去の研究では超弦理論のある側面に関して、非可換幾何学、量子群、一般化された幾何学などの様々な手法を用いて数理物理学的な解析を行ってきた。これらを統一した一つの幾何学的構造とは何かを知ることが現在取り組んでいる研究である。

主な研究業績

論文

1) T.Asakawa and I.Kishimoto: Noncommutative Gauge Theories from Deformation Quantization, Nuclear Physics B, Vol.591, pp.611-635, (2000).

2) T.Asakawa, S.Sugimoto and S.Terashima: D-branes, Matrix Theory and K-homology, Journal of High Energy Physics, Vol.3, pp.034, (2002).

3) T.Asakawa and S.Kobayashi: Noncommutative Solitons of Gravity, Classical and Quantum Gravity, Vol.27, pp.105014, (2010).

4) T.Asakawa and S.Watamura: Twist Quantization of String and Hopf Algebraic Symmetry, Symmetry, Integrability and Geometry: Methods and Applications (SIGMA), Vol.6, pp.068, (2010).

5) T.Asakawa, S.Sasa and S.Watamura: D-branes in Generalized Geometry and Dirac-Born-Infeld Action, Journal of High Energy Physics, Vol.10, pp.064, (2012).

6)S.Kobayashi and T.Asakawa: Angles in fuzzy disc and angular noncommutative solitons, Journal of High Energy Physics, Vol.1304, 145, (2013).

7)T.Asakawa, H.Muraki and S.Watamura: D-brane on Poisson manifold and Generalized Geometry, International Journal of Modern Physics A, Vol.29, pp.1450089, (2014).