2014年12月アーカイブ

カリキュラム・卒業認定基準

CURRICULUM POLICY

総合デザイン工学科では、ディプロマ・ポリシーを達成するために、基礎教育科目、専門教育科目に分けて、以下のカリキュラムを開設し、年次に従って実施します。

  1. 1・2年次の自然科学系科目、人文・社会科学系科目および外国語科目では、既存の価値や社会の状況を多面的な視点から観察し問題を発見する能力を身に付けるための学修をする。
  2. 1年次の専門教育科目として、問題解決のための知識と実践の基礎的能力を修得するために、デザインに従事する人材が共通して必要とする、数理・情報、材料・構造、技術製図を学修する。
  3. 2年次の専門教育科目では、授業科目を段階的に配置し、学生各自の関心に沿った科目を学修することで学んだ知識や技術を深化させることで、専門的工学知識をもとに、機能、造形と視覚を意識した発想力豊かなものづくりのできる能力を養う。
  4. 3年次では、デザインについて学ぶ学生に対しては、プロダクトデザイン、建築・都市デザイン、情報デザインを知ることで、そこに共通するデザインの基礎を学ぶとともに、創造のための思考力を養い、材料・構造について学ぶ学生に対しては、建築構造家、設備技術者、施工技術者として必要な知識や技術を修得させる。
  5. 4年次では、卒業研究を通じて、問題発見から解決とその具現化を実践的に学修する過程の中で、コミュニケーション能力の向上を図るとともに、デザインの学修を継続的に行う能力を養う。

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DIPLOMA POLICY

卒業に必要な単位数を修得し、以下に示す能力を有すると認められたものに学位を授与します。

  1. 既存の価値、社会の状況を多面的な視点から観察し、問題を発見する能力を身に付けている。
  2. 基礎教育科目とともに、数理・情報、材料、構造などの専門科目を学修することで、問題解決のための知識と実践の方法を修得している。
  3. 専門的工学知識をもとに、発想を具現化する技術を持ち、造形と視覚を意識したものづくりを行うことができる。
  4. 自らの考えや成果物を他者に伝達するとともに、 他者の考えを理解するコミュニケーション能力を身に付けている。
  5. 考えや成果物に対しての客観的な評価を通して、デザインの学修を継続的に行う能力を身に付けている。
専門教育科目
必修
選択
1年次
前期
デザイン基礎演習Ⅰ
エンジニアリングデザイン概論
情報処理技術の基礎
構造力学Ⅰ
建築構造
造形基礎工作Ⅰ
後期
構造力学Ⅱ
デザイン基礎演習Ⅱ
プログラミング入門
建築計画Ⅰ
都市計画
基礎数理Ⅰ
材料工学
造形基礎工作Ⅱ
2年次
前期
デザイン演習Ⅰ 建築計画Ⅱ
インテリアデザイン
建築史
材料力学
エンジニアリングデザインワークショップ
データ構造とアリゴリズム
プログラミングⅠ
デザインCAD
工学的現象のモデリング
インターンシップ
後期
デザイン演習Ⅱ
地域産業文化論
インテリアデザイン応用
鋼構造
熱環境工学
材料化学
基礎数理Ⅱ
プログラミングⅡ
メディア伝送技術
測量学基礎
プロダクトデザインⅠ
3年次
前期
測量実習
機能・技術・社会とカタチⅠ
デザイン演習Ⅲ
プロダクトデザインⅡ
グラフィックデザイン
地域活性化論
建築法規
材料実験
鉄筋コンクリート構造
音響工学
後期
総合デザイン工学研究基礎 都市デザイン
機能・技術・社会とカタチⅡ
広告学
環境情報デザイン
木質構造
構造実験
組積造
建築施工
瓦施工
建築設備
建築設備システム
アプリケーション開発
応用測量学
数値計算法
4年次
前期
卒業研究 耐震工学
アーバンスケープデザイン
コミュニティデザイン
後期
建築マネジメント

» 3つのポリシー 工学部

授業紹介

1年次より、基礎教育科目を通して多くの教養を身に付けるとともに、デザインに必要となる思考力、コミュニケーション能力を養うための授業を展開し、専門科目を学び、研究室に所属し卒業研究に取り組みます。

環境デザインII

環境デザインI に続く授業として、環境デザインにおける実践的な手法とプロセスを学びます。環境デザインII では、具体的な対象地を設定し、包括的かつ体系的な調査• 分析から潜在資源と現状課題を抽出し、持続的な都市や環境を構成する広域構想を起草し、対象地のデザイン提案へと展開していきます。先端的な事例調査や実在の都市デザインコンペ等にも挑戦しながら、対象地への計画やデザイン検討を進め、最終的な成果として学生自身によるプレゼン発表と講評会等を行います。

造形基礎工作II

空間デザインに必要な造形感覚を養うため、また、スケッチやデッサンによる空間描写力や、設計図面の作成に必要な配置図・平面図・立面図・軸測投象図・透視投象図等の作図力などの平面構成力、さらには、幾何立体の制作による空間的思考力、材料と構造を意識した模型制作等の立体構成力を身に付けるため、平面および立体的な造形作品の制作を行います。

研究室

情報メディアシステム研究室 担当教員/伊佐 浩史

音響や制御等のシミュレーションによる研究と、その結果のコンピューター・グラフィックスによる視覚化を研究しています。

テーマ例
  • 高速ディジタル通信における信号受信方式
  • 量子情報理論
学びのキーワード
  • 通信方式/変復調/信号処理/量子計算理論/量子情報

環境デザイン研究室 担当教員/稲見 成能

当研究室では、建築や都市・まちづくり等に関するテーマを対象に、人と環境の調和を目指した提案や調査研究を行なっています。

テーマ例
  • 都市景観に関する評価・法制度・履歴保存について
  • 都市施設に関する計画・デザインの在り方について
  • 住宅団地の持続可能性について
  • まちづくり・地域の活性化について
学びのキーワード
  • 都市計画・都市デザイン/都市景観・地域景観/人・モノ・環境/Art & Design/基礎造形

構造腐食研究室 担当教員/山中 憲行

本研究室では、繰返し荷重や地震荷重を受けたときの構造物の特性、腐食環境下の構造物の劣化特性について研究をしています。

テーマ例
  • コンクリートブロック全般
  • 低炭素鋼の腐食
  • 構造物の疲労特性
  • 構造物の耐震性能や力学性状
学びのキーワード
  • コンクリートブロック/腐食/疲労/耐震/瓦

プロダクトデザイン研究室 担当教員/江本 聞夫

人の移動のための乗り物やサービスのデザインを中心に、プロダクトデザインを研究し、提案を創出します。

テーマ例
  • プロダクトデザイン
  • 自動車デザイン
  • 電動ビークル開発
  • パーソナルモビリティ開発
学びのキーワード
  • 工業デザイン/プロダクトデザイン/ユニバーサルデザイン/環境デザイン

空間デザイン研究室 担当教員/駒田 剛司

建築デザインを軸とした空間の在り方を広く研究対象とします。

テーマ例
  • 集合住宅、コーポラティブハウス、住宅、店舗などの設計について
  • 前橋市街地活性化のためのハード、ソフト両面への提案
学びのキーワード
  • 設計論/建築論/景観・環境/公共性/地域 

環境・都市デザイン、ランドスケープ・アーキテクチュア研究室 担当教員/杉浦 榮

環境と人の関係から場や空間のあり方を捉え、都市や農村のありようから、土地利用や公共空間や建築施設などを含めた計画とデザインに関する研究を行います。

テーマ例
  • 都市再編・地域再生
  • 生態的都市論(ランドスケープ・アーバニズム)
  • 既産業空間の変遷・活用
学びのキーワード
  • 環境・地域/サスティナビリティ/公共・コミュニティ

クリエイティブ・コーディング/ライブ・コーディング研究室 担当教員/田所 淳

コード(プログラミング)による画像や映像、音楽(音響)の生成を通して、アルゴリズムや手続的な思考によるデザインやアートの創作と研究を行います。

テーマ例
  • 生成的な形態によるデザイン手法の開発
  • ライブコーディングによるオーディオビジュアル表現
  • 様々な情報メディアを用いた作品の創作
学びのキーワード
  • コーディング/アルゴリズム、手続的思考/フリーカルチャー

将来について

取得可能な資格

  • 一級・二級建築士
  • 木造建築士
  • 1級・2級建築施工管理技士
  • 1級・2級造園施工管理技士
  • 1級・2級土木施工管理技士
  • 1級・2級管工事施工管理技士
  • 1級・2級電気工事管理技士
  • 1級・2級建設機械施工技士

卒業後の主な進路

  • 本学または他大学の大学院進学
  • 総合建設会社・建設コンサルタント会社・建築設計事務所など
  • 公務員 ほか

学科の年間行事予定

2017年度

実施日
行事内容
場所
4月5日 入学式 前橋市民文化会館
  新入生オリエンテーション
 
7月17日 オープンキャンパス 前橋工科大学

 

8月11日 こども科学実験 前橋工科大学
 
8月18日 オープンラボ 前橋工科大学
 
9月24日  保護者会 前橋工科大学
 
11月5日 オープンラボ 前橋工科大学
 
2月下旬 卒業研究発表会 前橋工科大学
3月初旬 卒業研究・作品展示会 前橋工科大学
 
3月26日 学位記授与式 前橋市民文化会館

在校生・卒業生メッセージ

課題や人間関係を通してものの見方が変わる。

総合デザイン工学科 3年
箕輪 もわ さん
(栃木県立宇都宮中央女子高等学校 出身)

建築に興味があり、幅広いデザイン分野に触れられる総合デザイン工学科への進学を決めました。与えられたテーマに沿って住宅を一から提案するなど、普段の授業も楽しいですが、地域に根差した活動も多様であり、さまざまなことを経験する機会に恵まれていると思います。私は大学に入って、課題や人間関係を通してものの見方が変わりました。物事に内在する意味を深く考えるようになり、自分自身の成長を感じています。福祉に関連付けた空間デザインなど、これから勉強したいことがまだまだあります。将来は地元に帰って、地域に密接にかかわる建築の設計に携わるような仕事ができればと思っています。

社会で活躍する先輩からのメッセージ

広い視野と感性が、大きな武器に。

株式会社コトブキ(株式会社コトブキタウンスケープサービス出向) 勤務
鈴木 海斗 さん
令和3年3月 総合デザイン工学科 卒業
(茨城県立境高等学校 出身)

公園の遊具やベンチの点検並びに修繕業務にあたっています。劣化、破損してしまったプロダクトを、どう修繕したら長く使っていただけるのか、モノと向き合って適切な処置をする、プロダクトのお医者さんのような仕事です。将来的には、多くの人に愛され、思い出の一部になれるような製品のデザイン・設計を行いたいと考えています。総合デザイン工学科では、建築とプロダクトデザインの2分野を学ぶことができました。異なる分野のアプローチを経験することで、広い視野と感性を持つことができたことは、大きな武器になっています。就職活動は、自己分析をきちんと行った上で、自分が活躍できる企業は必ずあるという気概で取り組むことが成功の秘訣だと思います。

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